2020年08月29日

原子力空母ルーズベルトのコロナウィルスの乗組員と感染者の4500名の隔離施設として、沖縄の米海兵隊基地内と、厚木の米海軍基地内の住宅等への移送計画が検討される

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米海軍の原子力空母セオドア・ルーズベルトは、米本国のサンディエゴを母港としていますが、3月5日から9日まで、ベトナムのダナンに寄港が原因と思われるコロナウィルス感染者が3月24日に発見され、3月27日にグァムに寄港してからも艦内で急速に感染者が増加して、最終的に乗組員の約4分の1の1248名が感染して、1名が死亡し、乗組員の緊急事態への救援を訴えたクロージャー艦長が、米海軍によって解任されたことが大きくされて来ましたが、この問題に関する米海軍の司令部調査報告書が6月19日に完成して、米海軍のホームページで本文と付録Dが公開されました。

 その報告書によると、最終的にグァムの民間ホテルに大部分が収容された原子力空母ルーズベルトのコロナウィルスの乗組員と感染者の4500名の隔離施設の第1候補として3月24日の感染者が発見されてから、27日にグァムに入港して以降にかけて、第7艦隊司令部により、沖縄の米海兵隊基地内と、厚木の米海軍基地内の住宅等への移送計画が検討されていたことが、明らかになりました。


報告書による事実経過

1.第7艦隊は、同艦隊の艦船でコロナ感染者が大量発生した場合の臨時寄港地として、

  1. 沖縄のホワイトビーチが最適だが、コロナ感染者の乗る艦船寄港は政治的に難しい
  2. 横須賀は、乗組員を下船させられる施設が限られている。
  3. グァムが良い候補地と考えるが、コロナ感染者の乗る艦船寄港は政治的に難しい。
 と検討した結果、判断していた。(D−6)
2.感染者が出た翌日の3月25日、第9空母攻撃隊司令官の4000室が必要とのメールに、第7艦隊司令部は、沖縄、厚木、グァムをオプションとして検討を開始した。
(63頁 米海軍のグァムの施設は使わないとの事前発表と、緊急事態宣言をしているグァム政府との関係から、グァムのホテル使用は当初優先順位は低かった。)

3.3月26日 第7艦隊司令部は、第3遠征軍司令官(沖縄海兵隊)から、沖縄の5000室をルーズベルトの隔離室に提供可能できると提案された。(44頁)

4.3月27日の第7艦隊司令部と、第3遠征軍との会議で、沖縄には3000室、厚木 に400ー600室、移送先として利用可能な部屋があるとしていた。(56頁) 

5.3月28日、第7艦隊司令部官はルーズベルトの乗組員を沖縄に空輸する計画を、第9空母攻撃部隊司令官とルーズベルト艦長に作成するよう命令し、第3遠征軍に普天間基地と、キャンプバトラー、その周辺の基地の宿舎を空けるように求めた。
 ルーズベルト艦長は沖縄嘉手納基地海軍司令官に、5000室の提供を求め、基地司令官は、提供できるのは500室もないが、できることはする、との回答を受けた。
(57頁、D−36)

6.3月29日、第9空母攻撃部隊司令官は第7艦隊司令部にグァムのホテル利用を提案するが、第7艦隊司令部は引続き第1候補の沖縄案を検討せよと回答した。
 しかし同日太平洋艦隊司令部は、9時間の空輸による感染拡大のおそれと、日本政府との関係を複雑にすることを理由としてこの第7艦隊司令部の沖縄移送案を拒絶した。
(59頁)

問題点

1、現在も、沖縄や厚木、横須賀基地内のコロナウィルス感染情報の非公表が大きな問題となっている。

2、感染情報が全く非公表のまま、約4分の1の感染者を含む4500名ものルーズベルト乗組員が沖縄と厚木に移送されていたら、大変な問題を発生させることとなったであろう。

3、問題は、その計画がグァム自治政府と異なり、日本政府等の頭越しに、米海軍によって一方的に検討されていることである。
この計画についての日本政府や、沖縄県への協議はあったのかの事実確認を求めたい。

4、報告書は、感染の原因はベトナムのダナン港出航時のチェック漏れであったこと、狭く密な艦内で感染が急速に拡大したこと、グァム寄港時の艦外隔離施設の不足、政治及び軍事的要請との矛盾、混乱による全員下船、隔離の遅れが更なる感染の拡大を招いたこと、等を詳細に報告しているが、その内容は正に横須賀を母港とする原子力空母レーガンでも同様の事態が起こりかねないものとして、私達に警鐘を鳴らすものである。

posted by BlogMaster at 22:48| Comment(0) | 呉東正彦の提言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月03日

市民と自治体の頑張りが日本政府と米軍を動かし、米軍が基地ごとのコロナ感染者を公表

7月に入り、沖縄米軍基地でコロナ感染者が多数発生し、民間ホテルの使用が問題となり、玉城沖縄県知事が、政府や米軍に強く改善を求めました。

 7月19日、羽田空港から入国した米軍関係者が、陽性判明前に横須賀市内のホテルに滞在していたことが明らかとなり、7月21日上地克明横須賀市長は、その中止を外務、防衛、厚生労働省に要請しました。

 7月20日、市民の会は、他4団体とともに、米軍コロナ感染情報の公表を神奈川県知事に要請しました。

 7月21日、これらの動きを受けて、米軍は、各基地ごとの感染者を発表する事となりました。横須賀基地の7月24日現在感染者は9名で、神奈川県内では最大であると同時に、属性、感染経路等が明らかになっていません。

 7月29日には、米軍関係者が、米軍基地内に直接入国する場合にも、14日間の待機期間にPCR検査を受けることが、在日米軍と日本政府によって発表されました。

米国は今や世界最多数のコロナ感染者が発生し、米本国からの米軍関係者の入国が1つのコロナ感染源として浮上しているところ、私達は引続き、米海軍関係者のコロナ感染情報の情報公表と感染防止対策強化を、横須賀市や米海軍に求めていきたいと考えます。

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2020年08月02日

原子力空母レーガン、8月1日に異例の10時横須賀基地入港、同日18時出港

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 8月1日10時前に、原子力空母レーガンが、米海軍横須賀基地に帰港し、18時過ぎに再び出港しました。

 4月末には原子力空母レーガン乗組員に16名のコロナウィルス感染者が発生と報道されており、6月8日からの長期航海は、1名でも感染者が乗務したり、潜在的感染者が陽性となったり、米本国等から航空機等によって感染者が着艦等すれば、クルーズ船や1248名の感染者を出した原子力空母ルーズベルトと同様に、狭い密集した空母の中で大量の感染者が発生しかねない危険なものであり、万一クラスターが発生した場合の日本側への影響も計り知れませんが、米海軍からはこれらについて全く情報提供がありません。

従って、私達は、市民と乗組員の安全を守るため、米海軍と日本政府に、

  1. 約2ケ月の長期航海によって、感染者が1名も発生しなかったかの情報開示、
  2. 今回の帰港の目的、再び長期航海に出航するのか等についての情報開示、
  3. 乗組員が艦外に出なかったのか、新たに乗組んだ乗組員がいなかったのかの情報開示4、1名でも症状のある者、陽性者が発見された場合には、速やかに帰港すること、

を、強く求めます。

posted by BlogMaster at 17:03| Comment(0) | ご報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする