2015年06月29日

トモダチ作戦で被曝した原子力空母レーガンの水兵らの東電に対する米連邦地裁での損 害賠償訴訟で、6月11日再度東電の却下申立を退けたが、中間的控訴を認める命令が。

今年秋、米国に帰国予定の原子力空母GWに代わって、米海軍横須賀基地に配備される予定と発表された原子力空母レーガンは、福島原発直後原発の東方海域でトモダチ作戦に従事して、重大な放射能被曝を受け、多数の乗組員が被曝して病気となり、その中の1人は昨年4月24日に、骨膜肉腫で死亡し、もう1人が9月16日に、急性リンパ球白血病で死亡していますが、その被害実態は日本ではまだほとんど紹介されていません。

 2012年12月に8名の原告(その後80名に、さらに原告が追加され現在239名となる)が東京電力(現在GE等4社が追加されている)を相手取って、サンディエゴの米国南カリフォルニア連邦地方裁判所に被害者救済のための10億ドルの基金を作ることを求める損害賠償の代表(クラスアクション)訴訟を提起し、この裁判につき、昨年10月28日に、同地裁のサンマルティーノ判事は、東電の裁判却下の申立を否定し、原告側の原告被告追加等の訴状訂正の申立を認容する画期的内容の命令を下しました。

これに対して、東電は11月25日に10月28日の命令の再検討ないし中間的控訴を求める申立をし、これにつき、今年3月12日に第3回口頭弁論が開かれました。

 そして、6月11日にサンマルティーノ判事による命令が出されました。その内容は、

・ 東電の政治的問題故に裁判になじまない、日本で審理すべき等の理由による却下の申立は再度否定して、アメリカの連邦地裁で、実質審理をすべきと判断しましたが、

・ この前提問題について、東電が連邦高裁に中間的控訴することを認めました。

 これによって、この訴訟は東電によって一時的に中間的控訴され、連邦高裁で上記前提問題につき審理されることとなる見通しです。

 いかにも東電の裁判引き延ばしが顕著ですが、この命令の内容はレーガン被曝水兵に、大変好意的な内容であり、連邦高裁でも同様の米国裁判所での審理を認める判断が示されれば、アメリカの連邦地裁での実質審理が始まることとなります。

posted by BlogMaster at 00:24| Comment(0) | ご報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする