2017年09月03日

8月21日の米海軍駆逐艦ジョン・マケインと石油タンカーの衝突事故について

 8月21日(現地時間午前5時24分ころ)シンガポール東方の海域で、米海軍駆逐艦ジョン・マケインと、リベリア船籍の石油タンカー、アルニックMCが、衝突事故を起こし、マケインは船尾左舷は右舷を損傷し、10名の乗組員が死亡し、5名が負傷した。
 お亡くなりになった方々、ご家族の方々に、心から哀悼の意を表します。

 1月31日には横須賀基地周辺海域で、米海軍巡洋艦アンティータムが、座礁事故を起こし、公表された事故調査報告書によれば、人的ミスによるとのことである。
 また6月17日には、石廊崎沖で、米海軍イージス駆逐艦フィッツジェラルドが、コンテナ船と衝突事故を起こして7名が死亡し、予備調査報告書本文は公表されていないが、見張り等の不備によって、艦長らが解任されている。
 これらに引き続いて連続してこの衝突事故が起こったことは遺憾であり、米海軍艦艇の安全航行体制に根本的な疑問を抱かざるをえない。
 そして、衝突事故によるタンカーの石油への引火、火災等は発生していないが、このような衝突事故が、より過密な東京湾の浦賀水道で、同様のタンカー等の危険物積載船との間で起こったら、より重大な事態となりかねないことも懸念される。

事故は早朝に発生し、石油タンカーも30000tの大型船であって、フィッツジェラルドの事故の教訓をも踏まえて、駆逐艦マケインも、船舶用レーダーや見張りによってつぶさに周囲を監視していたのであろうから、衝突を回避できたはずであり、回避できなかったことには、米海軍にも重大な過失があるのではないかと考えられる。
アンティータムの事故や、フィッツジェラルドの事故の事故原因や再発防止対策が、同じ横須賀を母港とする第7艦隊の艦船内でも共有されていない可能性も、今回の事故の一因ではないだろうか。

 このような衝突事故がこれ以上繰り返されることのないよう、
 米海軍には一刻も早く、これまでの事故の調査報告書と再発防止体制の公表と、今回の事故原因と再発防止体制の調査、公表を行うこと、
 日本政府と横須賀市には、これまでと今回の事故の事故原因と再発防止体制の公表を、米国、米海軍に対して一刻も早く行うよう、強く申入れることを、求めるものである。
posted by BlogMaster at 18:09| Comment(0) | 呉東正彦の提言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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